離乳期と幼児期の栄養 離乳期と幼児期の栄養

離乳期と幼児期の栄養

離乳期から幼児期にかけての栄養は、その後の成長にも影響するため非常に重要であります。乳児期から幼児期にかけて成長が著しい時期であり、多くの栄養素を必要とします。乳児期の前半は、母乳やミルクから栄養素を補給します。母乳やミルクが栄養素がバランスよく含まれている理想的な食事ではないですが、離乳するための準備期間でもあり大切です。母親からの母乳を吸う事で乳児は空腹や満腹の感覚を覚えます。そして乳児は、母乳を摂取する事で栄養だけではなく、温もり、母親の臭いなども同時に感じ母子の関係にもプラスの作用があると考えられています。母乳が出ずらい方は、粉ミルクでの栄養補給をしなければならないが、この際に母子のスキンシップを十分にする事が必要であります。また、幼児期の栄養は基礎代謝や成長が著しく、各栄養素の必要量も高いためバランスの取れた質のよい食事が大切です。骨格、歯の成長に必要なカルシウムや、体たんぱく質の合成を促す良質なたんぱく質、細菌に対する抵抗力をつけるビタミンAなどを特に気を付けて与えます。その他、骨の形成、カルシウムの吸収を助けるビタミンDを十分摂取することも大切です。

離乳期の栄養

生後、4~6か月頃になると乳児は母乳だけでは満足できず、母乳を与えてもグズリだしたりもします。成長と共に味覚が発達をし、乳汁以外の味を好むようになり、唾液や消化器などの器官も発達してきます。離乳を開始をする時期は、赤ちゃんが固形物を食べれるようになる時期に個人差がありますので、焦らず時期を見て行うようにしましょう。 一般的な離乳は、6か月頃からはじまり11か月から12か月で完了し、普通の食事へ切り替えていきます。離乳の開始は、今まで母乳などの乳汁であった食事から動物性と植物性の食品が混合したものに変わっていきます。離乳の基本は、水煮など味付けは殆どなく、出来るだけ多くの食品を与える様に心がけたいです。そして、骨を形成するのに必要なカルシウムを摂取する為にも牛乳400mlを摂る習慣をつけたいものです。乳児の栄養所要量は「乳児の栄養所要量」を参照してください。

幼児期の栄養

乳児期が終わり、幼児期は、そのヒトの食生活を決定づける大切な時期でもあると言われています。乳児期の栄養では、規則正しく食事をする習慣を身に着けさせ、おやつは食事の一部分として位置づけ適正栄養量を確保するようにしましょう。また、バランスのよい食事スタイルにさせるため好き嫌いを少なくする事などが非常に重要です。幼児期の食事では、栄養摂取という面の他に、幼児の自律性を尊重させながら正しい食生活を身に着ける事が大切であります。これが成人後の食生活の基礎となりますので正しい食生活を身に着けたいものです。乳児期の食事のポイントは以下のとおり。

  • 食事の時間を決め、生活のリズムを作る
  • テレビを見ながらやダラダラ食べない
  • 食事前の手洗い、食中毒予防
  • 食事の前、後のあいさつ
  • 家族が一緒に食事をし、団らんの場をつくる
  • 日中は外で運動をさせる事が食欲増大にもつながる

上記のとおり規則正しい食事をする事で、生活にリズムができ、また消化器やホルモンの分泌もよくなります。また、しっかり栄養を摂取することが成長する時期なので、日中は外でよく遊び空腹にさせることが食欲増大にもなります。幼児は、非常に多くのエネルギーや栄養素を必要とします。ですので、一日3回の食事だけではなく、おやつを上手に取り入れて不足分を補ってください。

乳児から幼児の食事中の行動

1~2歳は、スプーンや皿を持って食事をするが、こぼす事がおおいです。面倒になって、手づかみで食事をしようとすることがあります。3~4歳は、好き嫌いが出始め食欲にムラが出てきます。食事をこぼしたり、ひっくり返したりもする時期でもあります。徐々にコップやスプーン、時には箸を上手に扱うようになり、食べ方も早くなる。食事中の行儀はよくないが、好き嫌いは徐々にへります。5~6歳は、話しながら食事する事ができ、食べ方も早くなる。しかし、終わりまで食事をしている事ができず、足を投げ出したり、テレビを見たします。これは、あくまでも平均的な幼児における食事の行動をまとめたものです。幼児は個人差が大きく、決してこの内容どおりでない幼児も多いです。特に遅い幼児に無理に躾ける事は、トラウマになる事もあり逆効果です。幼児の発育状態を見ながら焦らず指導する事が好ましいです。

幼児期の偏食と栄養

私たちヒトは、雑食で日頃から多くの食品を摂取しています。多くの食品から私たちは選び、調理可能をして食事というスタイルで栄養素を補っています。食品は、地域や家庭によって偏りもありますが、同じ家族であったても食材の好き嫌いはあります。好き嫌いが出始めるのは、幼児期の2歳頃だといわれております。健康に支障がない程度の好き嫌いであれば、特に矯正させる必要もないですが、非常に激しい偏食が成長に著しく影響を与える場合には矯正する事もあります。ひどい偏食の食習慣を作ってしまうと矯正するのに多くの時間が必要であり、なるべく矯正するならば早めにした方が良いかと思います。但し、強引に偏食を矯正させる事で、本人がトラウマになり逆効果な場合もあるので時間と根気が必要です。幼児の適正栄養量は「幼児(3~5歳)の適量」を参照してください。

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