ミネラルの過剰症
ミネラルは体内に存在する水素・炭素・窒素・酸素以外の元素の総称であり、ミネラルの中でも特に欠かすことのできない必須ミネラルは16種類あり、必須ミネラルの中でも必須構成7元素と、その他必須微量元素の2種類に分けることができます。主な役割は食物の消化吸収、老廃物の排泄、エネルギーの生産など、酵素の働きを助けることです。人間のカラダの機能を維持するためにもミネラルは欠かすことができません。ミネラルは体内で作ることができないため、食物などから摂取する必要がありますが、食事が偏ると当然摂れるミネラルも偏ってしまいます。ミネラルはビタミンなど他の栄養素と比べても相互のバランスを取り合っていることが多いので、欠乏症や過剰症が起きやすくなっています。それぞれのミネラルの過剰過剰摂取について説明しています。
ミネラル過剰症における健康へのリスク
多くのミネラルの中で過剰摂取していると思われるのは、特にナトリウムや塩素です。ナトリウムは塩素との結合が強く塩として自然界に多く存在していおります。そして、この塩は多くの食品に含まれておりツイツイ多く摂取してしまうミネラルでもあります。食塩を多く摂取する事で高血圧のリスクが高くなるといわれています。これは食塩の中に含まれているナトリウムが高血圧を引き起こす原因だといわれています、ですので高血圧が心配な方は食塩を制限する事をおすすめしています。また、同じミネラルの中でカリウムという成分があります。このカリウムは、野菜や果物に多く含まれていますが高ナトリウム性を持ち塩分を多く摂取している方や高血圧が心配な方は多く摂取する事をおすすめします。
ミネラルの栄養と欠乏症
ミネラルが欠乏していると感じている人は少ないと思いますが、国民栄養調査の結果を見ますと個人差がありますがミネラルが欠乏している人が多いと感じます。ミネラルとは体内では合成する事ができない微量栄養素です。その大部分は無機質であり食品から摂取しなければなりません。ここでは、ミネラルの欠乏症について一覧表形式で紹介しています。
ミネラル過剰症における健康へのリスク
多くのミネラルの中で欠乏していると思われるのは、特に鉄分とカルシウムです。カルシウム不足による骨粗しょう症や、鉄分不足による貧血はメジャーな病気になってきたと思われます。これは、偏食、不規則な食生活などの現代の食事情もありますが、そもそも日本は土壌にミネラルが少ないと言われ、そこで育つ農作物も当然ミネラルが少ない事も背景にあります。ミネラルが欠乏したままの生活を続けますと体にさまざまな悪影響が表れます。ミネラル不足により、貧血(鉄分)、味覚障害(亜鉛)、骨密度の低下(カルシウム、マグネシウム、リン)、循環器疾患(カリウム)などがあります。これらの疾患は、欠乏するとスグに発症するのではなく、体内に貯蔵されているミネラルを動員させ調節をしますが、体内にある貯蔵が枯渇した時に発症をいたします。特に成長期などにはミネラルを多く必要としますので注意して摂取する事をおすすめします。
ミネラルの栄養と欠乏症
ミネラル名称
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一日所要量
|
過剰症
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欠乏症 | |
男性
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女性
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(Ca) |
700mg |
600mg (妊婦)900~1100mg |
マグネシウム欠乏症(1日3g以上摂取を長期に渡り摂取した場合)高カルシウム血症など 過剰症情報 |
骨粗しょう症、不眠、イライラなど 欠乏症情報 |
(P) |
特になし | 特になし | カルシウムの吸収阻害 過剰症情報 |
副甲状腺機能亢進症 欠乏症情報 |
(K) |
2000mg | 2000mg | (腎に異常がある場合)不整脈、血圧低下、心拍停止など 過剰症情報 |
便秘、心臓発作、腎不全など 欠乏症情報 |
(S) |
10~12 mg |
9~10 mg |
特になし 過剰症情報 |
皮膚炎、しみ、毛髪や爪の発育阻害 欠乏症情報 |
(Cl) |
特になし | 特になし | 特になし 過剰症情報 |
食欲不振、消化不良、栄養素の吸収阻害 欠乏症情報 |
(Na) |
10g以下 | 10g以下 | 高血圧、胃がんの促進 過剰症情報 |
倦怠感、食欲不振、嘔吐、筋肉痛、意識障害 欠乏症情報 |
(Mg) |
280~320 mg |
240~260 mg |
腎機能が正常であれば排泄できるので問題ない 過剰症情報 |
けいれん、しびれ、めまい、記憶障害 欠乏症情報 |
(Fe) |
10 mg |
12mg | 嘔吐、下痢、ショック症状など 過剰症情報 |
貧血、無力感、食欲不振など 欠乏症情報 |
(I) |
150μg | 150μg | 甲状腺腫、甲状腺機能障害など 過剰症情報 |
甲状腺腫など 欠乏症情報 |
(Mn) |
4.0mg | 3.5mg | 運動失調、パーキンソン病など 過剰症情報 |
骨の異常、成長障害、妊娠障害など 欠乏症情報 |
(Cu) |
1.8mg | 1.6mg | ウィルソン病(銅の蓄積による肝、脳の機能、形態学的変化) 過剰症情報 |
毛や皮膚の脱色、貧血、骨折、骨の変形、抵抗力低下など 欠乏症情報 |
(Co) |
特になし | 特になし | 特になし 過剰症情報 |
悪性貧血 欠乏症情報 |
(Zu) |
10~12 mg |
9~10 mg |
頭痛、吐き気、貧血(2g以上摂取した場合)急性中毒 過剰症情報 |
発育不良、性機能の低下、味覚障害など 欠乏症情報 |
(Mo) |
30μg | 25μg | 銅欠乏症、脱毛症、貧血など 過剰症情報 |
痛風、貧血など(基本的には不足しない) 欠乏症情報 |
(Cr) |
35μg |
30μg |
腎機能異常、呼吸障害 過剰症情報 |
糖尿、高コレステロール血症、動脈硬化など 欠乏症情報 |
(Se) |
40~60 μg |
40~50 μg |
肌荒れ、脱毛、胃腸障害、嘔吐、ツメの変化 過剰症情報 |
心筋障害 欠乏症情報 |