栄養状態の判定と評価 栄養状態の判定と評価

栄養状態の判定と評価

毎日の食生活が不規則な物であったり、バランスが悪かったりすると様々な症状が出たりします、、特に食事をする時間が不規則であったり、偏食などにより食事をする内容に偏りが生じたりすると、必要な栄養素を確保できず異常をきたす場合があります。栄養状態を正しく評価する事は、個々の栄養改善ばかりではなく、入院や治療の患者さんの治療効果や回復の度合いを測定したり、地域住民の栄養指導、国の食糧政策や栄養改善政策など様々な方面において活用する事ができます。

栄養状態の評価と判定

栄養アセスメントとは身体計測・生化学検査・臨床検査・食事摂取状況から得たデータに基づいて、栄養状態を評価することです。中でも身体計測は適切な練習で誰でも正確なデータを低コストで集めることができます。身長・体重・周囲長・皮下脂肪厚の計測値から、体脂肪量、体たん白量ならびに筋肉量を大まかに算出し、身体の栄養貯蔵状態を推定することができるため、栄養状態の改善による病気の予防や病気の早期発見、早期治療に役立てることができます。 個人や集団の栄養状態を調査する方法としては次の4つが代表的な方法です。不規則な食事や偏った食事により体の様々な場所に変化が出ます。

身体測定による栄養状態の評価と判定

成長期の栄養状態を測定するために体重や身長などを測定する方法です。多くの学校で今でも実施をしている栄養状態を測定する方法です。また、最近では、学童期からの肥満が問題となっており、栄養指導を行っている学校もあるみたいです。学童期からの肥満は生活習慣病のリスクが非常に高く、早めに改善させたいです。

身体徴候による栄養状態の評価と判定

体重や身長は標準的であるが、ある特定の栄養素が欠乏している事があります。これらは、偏食や不規則な食生活、思春期に入ると無理なダイエットによって起こすことがあります。特定の栄養素が不足または過剰な状態が慢性的に続くと欠乏症や過剰症として現れます。特に成長期の栄養不足は、その後の生活に支障を起こすものがあり早めに改善したいです。

身体機能による栄養状態の評価と判定

ここでは、身体的な機能を測定するした内容(血圧や血液検査や尿)から栄養状態を測定する方法を説明します。特に血液は、栄養摂取状況だけではなく、栄養成分が上手に消費され排泄されているかも知ることができます。血液検査を調べる事で、かなりの事がわかる様になりました。

問診・観察による栄養調査

問診や観察には、次のようなチェック項目があります。自他覚症状、喫煙の有無、運動量、身長、体重、腹囲、体脂肪率、内臓脂肪率、脂肪総量、筋肉量、血圧、脈拍数、アンケート(問診表)、胃腸障害、医薬品の服用状況、サプリメントの摂取状況

血液検査結果による栄養調査

総タンパク(TP)

血液中の総タンパク濃度です。
基準値:6.7~8.3(g/dl)

アルブミン(ALB)

肝臓で合成される水溶性蛋白です。膠質浸透圧の保持,血中の様々な物質の運搬などに関与しており栄養状態の良い指標となります。
基準値:4.0~5.0(g/dl)

トランスサイレチン(TTR)/アルブミン

プレアルブミンとも呼ばれ,栄養状態を最も反映するタンパク質です。
基準値:22.0~40.0(mg/dl)

総リンパ球数(TLC)

栄養状態と相関して増減します。800/μl未満で高度栄養障害とされます。
基準値:男性 1500~3200 女性 1600~3400 (/μl)

トランスフェリン(Tf)

鉄の輸送蛋白で半減期が短いため,栄養状態を感度よく早期に表します。
基準値:男性 190~300 女性 200~340(mg/dl)

コリンエステラーゼ(CH-E)

栄養低下や肝細胞障害で低値を示します。
基準値:214~466(U/l)

総コレステロール(TC)

吸収不良,栄養失調,肝実質障害で低値を示します。
基準値:128~219(mg/dl)